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2013年1月9日水曜日

サプリメントの選び方

 長い歴史の中で愛用されてきた「メディカルハーブ」

 料理の香りづけ位に使うものだと思われていたハーブサプリメント素材として注目されるようになったのはここ10年ぐらいの事でしょうか。

 しかし、人間が自然と共存していた何千年も前から頼りにしたのが、身近な食用でもあった植物を使っての自然治療、家庭療法でした。

 その中で現代医療が確立するずっと前から「健康」のために身近に頼りにされてきた主役、いわゆる年季の入った「お婆ちゃんの知恵袋」的に重宝がられていたのが、メディカルハーブです。

 一般的に医薬品の方が、その効果効用についての科学的根拠が確かであるという印象がありますが、薬剤師として過ごしてきた私も今では現代の医薬品開発に「絶対」は無いのだと思っています。

 人間のカラダは非常に複雑で、人によっても少しずつ違う「仕様」になっている訳ですから、どこまで臨床試験データを集め検討したとしても、確かな作用、その人体への安全性についての立証はこれで良しとされる絶対的なゴールを見ることはなかなかできません。

 実際何年かたって一度認可された医薬品が無効とされたケースをいくつか見てきている私としては、人々の生活の中で日常長きにわたって行われてきた様々な「実践臨床試験」の中で、生き残ってきた「メディカルハーブ」に信頼の一票を入れたくなるのです。

 例えばキャッツクローは熱帯雨林アマゾン、ペルー近辺で自生するハーブです。「

 力強い植物」という意味の名を持ち、アシャニンカ族によって発見されてから、この地域に住んでいたインディアン達が少なくとも2,000年以上にわたり主に免疫系疾患、消化器系疾患の治療にこのハーブを愛用したと言われています。

 またヨーロッパで古くから鎮静剤として利用されてきた伝統的なハーブであるバレリアン。

 「良薬は口に苦し」と言える少し癖のある味わいですが、「『睡眠薬』はさすがに心配」といいながら不眠に悩む人達からは「自然に優しい眠りを与えてくれる」と愛用され続け、最近では、特にアメリカで「健やかな眠りの友」として常にかなりの人気を誇るハーブです。

 聖母マリアの名から命名され、その名にちなんでか色々なエピソードを持つマリアアザミは、2,000年も前から薬用として広く使われてきました。

 その乳白色のエキスが肝臓の機能回復に非常に効果があったことから、「まるでマリアの乳を頂いているようにやさしく慈愛に満ちている」という意味を込めて人々から非常に敬愛を受けたハーブです。

 最近では日本でも目にするようになったビルベリーは、ヨーロッパ中世の時代から、視力低下や鳥目に効果があるとされ愛用されてきたハーブです。第二次世界大戦中には英国夜間爆撃隊がその夜間飛行の前に視力回復の効果を期待して必ずビルベリーをジャムとして食べたとの報告もあるほどです。

 長い間親しまれてきたハーブには、人々が試しながら実感してきた確かな実績に加えて、それぞれに面白いエピソードを持っており、その背景に当時の人々のほのぼのとした生活が伺えることから、その歴史を探るとまた別の楽しみが見出せそうです。

        



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